スーパー給食レポート
Vol.22 品川区立第二延山小学校
- 2010.3.5
- 品川区立第二延山小学校で、スーパー給食22を行いました。
子どもたちも育ててます!品川発祥の伝統野菜「品川蕪」を取り入れた献立で♪
第二延山小学校は、校舎が新しくきれいなこともあり、区内でも人気の学校、もちろんおいしい給食も人気の理由です。食育が盛んで、バイキング形式の給食やクラス別のコンテストなど、楽しみながら食に関心をもてる工夫がいろいろ。楽しそうですね。今回のテーマ食材である伝統野菜「品川蕪」も校庭の一角にある小さな畑で芽を出していました。
今回のスーパーシェフは和食の笠原シェフとフレンチの浅水屋シェフ。笠原シェフはスーパー給食ではもうベテランですが、笠原シェフとは個人的にも親しくしておられる浅水屋シェフは初参加です。
【本日のメニュ-は三品】
大根・人参・じゃこの炊き込みご飯
鱈の唐揚げ 若布と品川蕪のあんかけ
エスニック風ポタージュ
野菜が多いと下仕事が大変!シェフもスタッフの方も総動員です。
旬の野菜をたくさん取り入れよう!というのは、スーパー給食に限らず、食育の基本でもありますが、スーパー給食のどの回でも、大量の野菜を下ごしらえする場面では、日ごろ給食調理に携わるみなさんのご苦労がわかります。毎日山もりの野菜をカットするだけでも大仕事なんですね。今回も調理のみなさんには、手際良く野菜の下準備をしていただきました。
とはいえ、調理の方ばかりにお願いするわけにはいきません。ずっと当レポートをご覧いただいているみなさんは「またか」を思われるかもしれませんが、スーパー給食でも当然、天下のスーパーシェフもひたすら野菜を切るシーンが毎回登場するわけです。もちろん、他のシェフの料理を手伝うことも。フレンチの浅水屋シェフは「ワカメって長いね、普段あまり扱わないから新鮮です。」と楽しそうでした。
笠原シェフが腕をふるう、こだわりのあんかけ♪
品川発祥の野菜「品川蕪」を使ったあんかけです。人数分の揚げものはとても時間がかかるので、早めに作業に入ります。今回は蕪も素揚げにします。「あまり知られていませんが、蕪って揚げるとおいしいんですよ。」と笠原シェフ。見た感じはポテトみたいになるんですね。揚げだしの豆腐は色がついたら後半はオーブンで仕上げます。冷凍の豆腐なので中まで火を通すと真黒になってしまうから、とか。大きな窯での揚げものは熱い!近くで見るとぐらぐら油が煮えたぎっていて、ちょっと怖いかんじもします。味はもちろんですが、きれいな盛り付けのために、具材とあんは別にして配管します。野菜に豆腐にお魚の具だくさん、豪華ですね!
おだしの効いたご飯にはダイス型にカットした大根と人参、じゃこがはいって、見た目にもきれい。シンプルだけど、目でもおいしい♪シェフならではの食の美学が伝わってきます。
エスニックスープってどんな色?どんな味?
フレンチの浅水屋シェフは、子どもたちに人気のあるポタージュスープをアレンジ。このスープには6種類の野菜が入っています。皮をむかずになるべく野菜を丸ごとスープにしてしまう計画。ブイヨンなどの動物性のだしを使わないので、コクを出すために「お味噌」を使います。香りづけのカレー粉、ココナッツミルクをいれて・・・材料だけ聞いていると、どんな味になるか、ちょっと想像がつきませんが・・・一口味見してみると・・・まろやかで甘みがあり、ほのかにカレーの香りが。野菜の滋味がよくわかる、想像以上に優しい味に仕上がりました。「フランス料理の真髄は、高級食材ばかりじゃないんです。普通の野菜をおいしく食べるためのテクニックのひとつでもあります。無理にじゃなくおいしくいろんなものをみなさんに食べてもらえるように、お手伝いしたいと思っています。」
ランチルームでは5年生のみなさんとお食事&交流会がありました。
さて、いよいよ給食の時間。学校のランチルームに集まった食べざかりの5年生とシェフは楽しくおひるごはんです。テーブルでは好き嫌いの話、食べ物の話だけではなく、テレビアニメや漫画など、私生活ではパパでもあるおふたりならではの楽しい会話がはずんでいたようです。
本当によく食べるお子さんたちでしたが、突然男子生徒がどどっと配膳台前に集合?なにかと思えば「お代り」をめぐってじゃんけんバトルが始まりました。こういう風景は日常茶飯事なんだとか。食欲旺盛なんですね!第二延山小のみなさんの給食風景は、見ていて気持がよいほどです。スーパー給食も伺った甲斐がありました。
ご飯の後は、5年生のみなさんと引き続き交流会です。食事栄養バランスのセミナーのあと、シェフになったきっかけや、お店で出すお料理についてなど、Q&Aが行われました。
【笠原シェフのコメント】
今の子は和食だと給食を残すというんですが、ハンバーグやカレーがおいしいのはよくわかります。でもこういうチャンスに料理の味を知ることができれば、世界が広がります。もっと前からいつもの給食スタッフではない人が給食を作る機会があってもよかったんじゃないかな?子どもたちに、食に対する興味をもっともってもらいたいと思っています。
【浅水屋シェフのコメント】
いまどきの給食は素晴らしい。ある意味食の最先端ですよね。安価で扱いやすい冷凍素材とか、進化している調理法など、時代に合った料理がいろいろ作れる可能性があります。とても楽しみなジャンルだと思います。今日みたいな活動がもっと広がるといいと思います。
- 品川区立第二延山小学校 (http://www1.cts.ne.jp/~enzan2/)