学校給食

将来を担う子供達のために、学校給食から健全な食文化の育成に貢献していきます。

食育

日本人のライフスタイルの変化により、昔から親しまれていた食文化が失われつつあります。改めて日本の食糧自給率を考え、食育の発展につなげます。

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スーパー給食レポート

スーパー給食レポート

Vol.18 東京都品川区立浅間台小学校
2009.11.24
東京都品川区立浅間台小学校で、スーパー給食18を行いました。
地産品「品川蕪」を使った、地産地消の給食
地産品「品川蕪」を使った、地産地消の給食

浅間台小学校では、「食育」をテーマに様々な取り組みを進めている。その一環として、この度「超人シェフのスーパー給食」を実施することとなった。そして“フレンチの給食を”と依頼を受け、パティスリーシェフでフレンチの経験もある「アレグレス広尾」塩谷茂樹シェフが学校を訪れた。
今回の給食テーマは、「品川の地産品“品川蕪”を使って」また「豆を使った料理」。初登場の塩谷シェフが考えたメニューは「チキンと蕪のフリカッセ」「カボチャと大豆のラタトゥユ」「柿とインゲン豆のブラマンジェ」。
フリカッセに品川蕪が使われ、更にグリンピースが入る。ラタトゥユには大豆を入れる。そしてブラマンジェにはインゲン豆が柿と一緒に添えられ、どのレシピにも豆を使用したこだわりのメニューだ。

シェフは調理員の方たちと楽しく給食作り
シェフは調理員の方たちと楽しく給食作り

朝の8時前に給食室に入ったシェフは、調理員の方たちと下処理に取り掛かる。
大釜で米を研ぐ様子を見て「すごいなー!」とシェフ。浅間台小学校は調理員の方3名のみで、毎日給食を作っている。息もぴったりで、テキパキと調理を進めていく。
事前の打ち合わせで、すでに打ち解けていたシェフと調理員の方々。「子どもたちにおいしい給食を」というみんな同じ気持ちで、作業はスムースに進んでいった。
8時半前にシェフは全校朝会へ。
「今日はおいしい食材を使って、おいしい料理を作りたいと思います。みんなが嫌いなものも、おいしく食べてくれればいいなと思っています。一緒に楽しみましょう!」と子どもたちに挨拶をした。

普段の給食ではなかなか出ることの少ないフレンチメニュー
普段の給食ではなかなか出ることの少ないフレンチメニュー 普段の給食ではなかなか出ることの少ないフレンチメニュー 普段の給食ではなかなか出ることの少ないフレンチメニュー

給食室に戻ったシェフは、調理員の方たちと最終打ち合わせを行い、再び調理に取り掛かる。
まず「柿とインゲン豆のブラマンジェ」作り。ブラマンジェとは、本来砕いたアーモンドからアーモンドミルクを抽出して作るもので、“白い食べ物”という意味を持つ。
今回は牛乳でブラマンジェを作り、その上にシロップで煮た柿とインゲン豆をのせる。柿とインゲン豆は意外にも相性がとても良い。これは、パティスリーシェフだからこそのアイデアデザート。
次に「カボチャと大豆のラタトゥユ」。
ラタトゥユは、南フランスの伝統的な野菜煮込み料理。

全ての食材を、子どもたちが食べやすい大きさに手切りした。ナスは4等分に切った後塩を振りしばらく置く。この一手間で水っぽくならない、美味しいラタトゥユに仕上がる。
全ての食材を切り終え、野菜のみでとったスープで煮込んでいく。アクを丁寧に取り、彩り鮮やかなラタトゥユが出来上がった。
最後に「チキンと蕪のフリカッセ」を仕上げていく。
フリカッセとは、“白い煮込み”を意味するフランスの家庭料理。白く仕上げるのが特徴で、材料を焦げ色がつかないように炒めていく。一口大のチキンに、下味をつけ小麦粉をまぶす。これは全体にトロミをつける為なのだそう。そして大釜で、火が通り過ぎないように2回に分けて炒めた。品川蕪やチキン等、全ての食材を牛乳と白ワインでじっくり煮込んでいく。最後に味を確認して「バッチリ!!」とシェフ。美味しいフリカッセが完成した。
今回の給食メニューのポイントをシェフに聞いてみると、
「とにかく野菜と豆をたくさん食べてもらおうと考えた。クリーム系とトマトの味付けで、子どもたちも食べやすいように工夫しました。」
普段の給食ではなかなか出ることのないフレンチメニュー。子どもたちはおいしく食べてくれるだろうか?

シェフの生き方や夢の大切さを学ぶ機会にも。
シェフの生き方や夢の大切さを学ぶ機会にも。 シェフの生き方や夢の大切さを学ぶ機会にも。

調理を終えたシェフは、4年生の子どもたちと会食を行った。
給食を食べ終え、シェフは子どもたちに一言
「僕は小学校3年生の時に、お菓子屋になろうと決めました。みんなもぜひ小学生のうちに夢を見つけてほしい。見つかったら一生懸命努力して、その夢を掴んでください!」
そして子どもたちから、
「ナスが嫌いだったけど、今日ラタトゥユを食べて好きになりました。」
「今日の給食の中で、フリカッセが一番おいしかったです!」
「ブラマンジェは、想像していた味と違っていて、とてもおいしかったです。」
と、たくさん嬉しい感想が聞けた。

最後に品川区の教育長からお話があった。
「今日は浅間台小学校の皆さんと、おいしく楽しく会食することができてよかったです。普段の給食とは一味違ったとてもおいしい給食でした。これからは食材の大切さを考えながら、好き嫌いしないで食べてください。」
5時間目は4年生と交流会。
シェフは子どもたちからのたくさんの質問に答え、生い立ちやパティスリーシェフとしての仕事の話等、熱く語ってくれた。
シェフの話を真剣に聞いていた子どもたち。その様子を見て、今日のこの会は、子どもたちの食への関心を高めるきっかけになったことだろうと感じさせられた。
シェフが学校を出る際に、子どもたちは感謝の手紙を一人ずつ渡し、校門まで何度も手を振ってお見送りをしてくれた。

東京都品川区立浅間台小学校
東京都品川区立浅間台小学校 (http://www1.cts.ne.jp/~asamadai/
愛情をもったきめ細かい指導と、教師と児童の信頼関係を基盤に、「誇りに思える故郷のような学校」作りを目指している。教育目標は“かしこく やさしく たくましく”