学校給食

将来を担う子供達のために、学校給食から健全な食文化の育成に貢献していきます。

食育

日本人のライフスタイルの変化により、昔から親しまれていた食文化が失われつつあります。改めて日本の食糧自給率を考え、食育の発展につなげます。

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スーパー給食レポート

スーパー給食レポート

Vol.19 足立区立青井中学校
2010.1.20
足立区立青井中学校で、スーパー給食19を行いました。
ちょっと大人の味わい♪伝統の和食材で体にやさしい給食メニュー
ちょっと大人の味わい♪伝統の和食材で体にやさしい給食メニュー ちょっと大人の味わい♪伝統の和食材で体にやさしい給食メニュー

スーパー給食初の中学校に挑戦するのは、和の超人中嶋シェフと山口シェフ。スーパー給食には何度も経験をお持ちのベテランのおふたりの登場です。育ち盛り・食べざかりの中学生の味覚に合う、バランスの良い和食メニューを考案していただきました。

本日の献立は「鮭と椎茸の混ぜご飯」、味噌仕立てで2種類の豆入「和風ミートグラタン」と体の温まる「粕汁」の三品です。
野菜は地物の小松菜を中心に多種類、豆も2種類使います。中学生ということで本格的な和食さながらの調味料「酒粕」や関西の赤みそ「京桜」もとりいれ、「ちょっと大人な給食」になりました。

まず朝一番の仕事は、給食室の大がまで大量の鶏がらを煮だす!
まず朝一番の仕事は、給食室の大がまで大量の鶏がらを煮だす! まず朝一番の仕事は、給食室の大がまで大量の鶏がらを煮だす!

超人シェフのお店では、厳選素材から丁寧に時間をかけてダシをとっていらっしゃいますが、給食ではそうもいきません。しかし和の味わいは「ダシ」が決め手。ダシがしっかりしてこそ、余計な調味料を使わなくても味のいい、塩分や油分を控えめでおいしいお料理がつくれるというもの。

そこで山口シェフが低コスト短時間でも濃くてパワーのあるダシを考案。
朝一番から、給食室では、大がまに鶏がらや野菜をいれて、グラグラとスープを煮だし始めました。実は、短時間で炊き上げるとスープは濁ってしまうのですが、今回は酒粕を入れてしまうので問題なし、ということなのだそうです。
煮えてきたらダシの元をつぶしてエキスを出し、トロリと濃厚な液体に。さらにサバ節を投入して魚介のうまみを、野菜のゆで汁も入れ野菜の風味と甘みも加え、奥深い味わいの超濃厚スープの完成!
このスープには、さらに酒粕と味噌、5種類の根野菜、お豆腐まで入って粕汁に。体があったまる冬ならではの汁物ができあがりました。

苦手食材ナンバーワンの「椎茸」だって思わずおいしい!
苦手食材ナンバーワンの「椎茸」だって思わずおいしい!

子供の嫌いな食材はニンジンよりも椎茸というのが最近の傾向。でも椎茸はうまみ成分が豊富で、和食にはよく登場するおいしい食材です。今回はご飯の具に入れて、椎茸のうまみを味わってもらおうということになりました。

「和食界の重鎮」中嶋シェフですが、給食室ではスタッフの皆さんと連携してどんどん野菜を切り出し、焼けたばかりのアツアツの鮭の身をほぐしたり、素晴らしいフットワークでした。そんな給食、子供たちのためにおいしいご飯をつくろう!というシェフの思いがこめられていく感じがします。

大がまでご飯が炊けたら、焼鮭、しゃきしゃきとした食感の水菜、ダシで炊いた椎茸をいれて、仕上げに黒ゴマを混ぜ込みます。
味付けはなんと醤油だけ!
シンプルなお料理ですが、うまみのある素材が口の中で調和して、実に上品なお味です。さすが中嶋シェフの手にかかると、給食だけど本格和食のお味。普段の給食では椎茸が苦手、というお子さんにも「今日はおいしい♪」と嬉しいコメントをいただきました。

2種類の豆が入った和風グラタン、新しい味わいです!
2種類の豆が入った和風グラタン、新しい味わいです! 2種類の豆が入った和風グラタン、新しい味わいです!

「椎茸」と並び給食で子供が苦手なのが「豆」。
自分自身が中学生のお父様でもある山口シェフは、それでもあえて豆を2種類も入れて、赤みそで調味した和風グラタンを作ります。
豆は家庭料理では案外登場回数が少ないとか。食べた経験が少ないから苦手ということもあるのでは?
それならば、豆とのおいしい出会いを演出してみよう!というのが今回の山口シェフの趣向のようです。

「ひよこ豆」と「レンズ豆」は、コクと甘みのある関西の赤みそ「京桜」を合わせたトマトのミートソースに。マカロニも加えて、地場産の小松菜をトッピングしました。ほかにもソースには白菜や玉ねぎ、香味野菜がたっぷり。カリカリに揚げたジャガイモも豆のホクホク感とよく合っています。
グラタンのベースは味噌とトマト。意外な組み合わせですが、味噌の甘みと風味、トマトの酸味とうまみがうまく調和して、大好評でした。

さすが中学生!みなさんよく食べますねえ~!
さすが中学生!みなさんよく食べますねえ~! さすが中学生!みなさんよく食べますねえ~!

さて、無事配膳も終わり、待ちに待った給食がスタート。

両シェフは一年生のみなさんと会食。男子生徒が多かったシェフテーブルでは今日の給食のこと、学校生活のこと、好き嫌いの話など、楽しく話がはずんでいました。女子のテーブルでも、今日のお昼ご飯は大好評「いつもは小食なんですけど・・・」と言いながら、きれいに完食する姿も。「こういう料理は食べたことないけど、おいしいです。」など、好評でした。

午後の授業で学生のみなさんとの交流会が開催されました。中学生なりの目線でシェフという仕事についてさまざまな質問が寄せられ、両シェフともに熱心に答えていらっしゃいました。朝からの長丁場でしたが、両シェフは疲れも見せず、中学生との楽しい一日を満喫された様子。小学生のみなさんとはまた一味違うスーパー給食になったようです。
両シェフ、関係者の皆様、今日はお疲れ様でした。

シェフコメント★中嶋シェフ
シェフコメント★中嶋シェフ

スーパー給食は限られた予算で、慣れない施設での調理や、カロリーや塩分の制約があって難しい面もあるのですが、子どもたちの笑顔を見ると、毎回やってよかった!と思うんです。ライフワークになりつつあります。

今日は初めて挑戦のする中学校給食でしたが、いつにもまして楽しい時間がすごせました!和食中心のメニューにしましたが、みなさんわりとよく食べていただけたみたいですね。青井中学校の給食は、かなり薄味で、油分のことをよく考えている素晴らしい献立なので、違和感なく受け入れていただけたのだと思います。栄養士の渡辺先生は素晴らしい先生だと思いますよ。

今日使った食材は、お子さんたちがあまり好きではないものも入っていました。豆やら野菜やらはみんな基本嫌いだよね(笑)でも調理で工夫すればおいしく食べられます。子どもはもう体のできあがっている大人と違って、いろんなものをバランスよく食べて育てもらわなくちゃならないですからね。
機会があれば、秋にまた来たいですね。秋はおいしいものがたくさんありますから!みなさん、ほとんど完食していただけたようですが、残した方もいたみたいですから・・・次回でリベンジです(笑)

シェフコメント★山口シェフ
シェフコメント★山口シェフ

粕汁を一口飲んで「おいしい」とか「お酒の香りがする」って言ってたお子さんがいたんですけれど、慣れない味でもおいしいと思ったり、敏感に味を感じ取ったり、子どもの舌って敏感で素晴らしいものですね。
今回の参加で3回目になりますが、限られた条件の中で、自分の味を出すのは毎回勉強になります。作る以上は食べる方に絶対「おいしい」と言わせようと思っているので。

私の子供も中学生で足立区の学校に通っています。献立を考えるとき、うちの子にも意見をきいてみました。みんな給食で「豆が嫌い」「混ぜご飯はみんな食べない」「お肉は好き」だとかね。そんなことも参考にしています。

今回は和食ですから、ポイントは「ダシ」です。お店では長時間かけて丁寧なダシをとっています。学校ではそれは無理なので、短時間でかつ手軽な素材で工夫し、濃厚なスープをとって味のベースにしました。ダシはとても大事で、しっかり旨みのあるダシを使えば、塩分や油分をカットしても、おいしいお料理ができるってことが伝わったかな?
中学生のみなさん、今は心身がぐんぐん育つ時期です、これからもしっかり給食を食べて、勉強や部活をがんばってくださいね!

足立区立青井中学校
足立区立青井中学校 (http://www.adachi.ne.jp/users/adaaoi-j/
「みずからを鍛え みずからを伸ばす生徒」「正しく判断し 責任を持つ生徒」「人を大切にし 社会に尽くす生徒」を教育目標に掲げ、生徒達は「純朴で明るく、希望に燃え」日々の学校生活を送っている。